アーセナルにとって、今シーズンは厳しいスタートとなっています。
ミケル・アルテタ監督のチームは、プレミアリーグでマンチェスター・シティ、アストン・ビラ、トッテナム・ホットスパーとアウェイで対戦し、さらにチャンピオンズリーグではアタランタとパリ・サンジェルマンと対戦しました。
しかし、これらの試合を終えた時点で、ガナーズはリーグでシティと同じ勝点を持っており、イタリアでの引き分けと先日の圧倒的勝利のおかげで、ヨーロッパでも無敗を維持しています。
アーセナルの選手たちの中には、今シーズンも素晴らしいパフォーマンスを見せている選手が何人かいますが、昨シーズンからその素晴らしいフォームを維持している選手の一人がカイ・ハヴァーツです。
しかし、もしアーセナルが昨夏に別のスター選手を獲得していたら、ハヴァーツを獲得しなかった可能性もあったようです。
ハヴァーツは、アーセナルプレイヤーとしての生活を始めた昨シーズン、最初は簡単ではありませんでした。アルテタ監督はシーズンの約3分の2の間、彼を左の8番ポジションで起用しましたが、そこでは特に効果的ではありませんでした。
しかし、2月初めに監督が彼をセンターフォワードに移したことで、彼は瞬時にワールドクラスの選手へと変貌しました。
これはデータも証明しており、彼がミッドフィールダーとして出場した32試合ではわずか6ゴールだったのに比べて、ストライカーとして出場した18試合では8ゴールを記録。さらには7アシストも記録しました。これにより、No.9としての彼の試合ごとのゴール関与は平均1.20試合に1回となりました。
ハヴァーツのアーセナルでの記録
| ポジション | 出場試合数 | ゴール | アシスト | 試合ごとのゴール関与 |
| ミッドフィルダー | 33 | 6 | 0 | 0.18 |
| センターフォワード | 25 | 12 | 8 | 0.80 |
この素晴らしいパフォーマンスは今年も維持しており、現時点で9試合に出場し、5ゴールと1アシストの記録は、平均して1.5試合に1回のゴール関与に相当しています。
結果的に当初疑問を持たれることもあったハヴァーツの獲得ですが、アルテタの素晴らしいタイトル争いを繰り広げるチームの重要な一員となりました。
しかし、彼が昨年獲得される前に興味を持たれていた選手を考えると、ハヴァーツがノースロンドンに移籍しなかった可能性もあったとのこと。
というのも、アーセナルは昨シーズンにイルカイ・ギュンドアンの獲得に興味を示していたと報じられており、彼がマンチェスター・シティと契約満了する際にフリーで獲得することに非常に熱心だったといわれています。
しかし、結局ドイツ代表MFはFCバルセロナへの移籍を選択。そこではシーズン51試合に出場して5ゴール14アシストを記録しています。
アーセナルがもしもギュンドアンを獲得していたなら、それはそれでチームを別のレベルに引き上げていたことは間違いありませんが、彼の給与や出場時間の希望は、アーセナルがハヴァーツの獲得を見送る要因となっていたかもしれません。
とくに、昨シーズンの大部分でアルテタが彼をミッドフィールダーとして起用したことを踏まえるとなおさらです。
最終的には、アーセナルが二人を共に起用することができたかどうかはわかりませんが、彼らの年齢や、ハヴァーツが過去9ヶ月間に見せている素晴らしいフォームを考えると、アーセナルは適切なドイツ代表選手を獲得したと言えるでしょう。