ブカヨ・サカにとって、ここ1年はキャリアの中でも特に難しい時期だったと言えます。
2024/25シーズンにハムストリングを痛めた後、昨季は負傷を抱えながらのプレーが続き、本来のパフォーマンスを十分に発揮できませんでした。
プレミアリーグでの先発は25試合にとどまり、全公式戦では49試合に出場したものの、これまで見せてきた圧倒的な安定感には届いていません。
さらに2026年にはアキレス腱炎を抱え、ワールドカップでもその影響が見られています。
イングランド代表では3アシストを記録しているものの、先発出場はパナマ戦とメキシコ戦の2試合のみです。
本来であれば、サカにはこの夏に十分な休養が必要でした。
大会終了後には3週間ほどの休みが与えられる見込みですが、長期的にアキレス腱の状態を不安視する声も出ています。
そのため、アーセナルにとって攻撃陣の補強は急務となっています。
ミケル・アルテタ率いるチームは、以前から新たなウインガーの獲得を必要としていました。
昨年にはノニ・マドゥエケを獲得し、サカがコンディション問題を抱える中で貴重な戦力となりましたが、サポーターはさらに高いクオリティと安定感を求めています。
候補の一人とされるのがアストン・ヴィラのモーガン・ロジャーズです。
ただし、ヴィラは同選手に1億3000万ポンドという非常に高額な移籍金を設定しており、現実的な獲得は難しい状況です。
そこでアーセナルが注目しているのが、PSGのブラッドリー・バルコラです。
報道によれば、獲得には最大1億1600万ポンドが必要になる可能性がありますが、ロジャーズよりはやや安価と見られています。
レアンドロ・トロサールの退団が近づく中、アーセナルはバルコラへの関心を強めており、リバプールも同選手に興味を示しているとされています。
さらに、アーセナルはスウェーデン戦でバルコラを視察するために代表団をアメリカへ派遣し、同時に移籍の可能性について選手側と接触したとも伝えられています。
アルテタ体制において、サカ以上に重要な選手はいません。
出場数292試合、78得点、77アシストはいずれもチーム最多です。それでも昨季は本来の爆発力を欠き、11得点9アシストという数字にとどまりました。
一方のバルコラは、ここ数年で急速に評価を高めています。
2024/25シーズンには21得点21アシストを記録し、サカがアーセナルで残した最高成績である20得点14アシストを上回りました。
2025/26シーズンのリーグ戦でも、バルコラは90分あたりの非PK得点、シュート数、ビッグチャンス関与数でサカを上回っています。
創造性の面でも、プログレッシブパスやドリブル成功数で優れた数字を残しており、オープンプレーからの期待アシストはサカと同水準です。
スカウトのベン・マティンソンはバルコラを「欧州最高峰の左ウインガーの一人」と評し、ジャーナリストのロビン・ベアナーは「次世代のエムバペ」と表現しています。
得点力、スピード、爆発力を兼ね備えた存在であり、現在の欧州でも屈指のサイドアタッカーと言えるでしょう。
サカにとって幸いなのは、バルコラが主に左サイドでプレーする点です。
もし移籍が実現すれば、右のサカ、左のバルコラという強力な両翼が完成する可能性があります。
アーセナルの攻撃陣にとって、これは非常に魅力的な補強となりそうです。
(Football Fancast)