アーセナルは今夏、戦力強化とチームの安定性を両立させる難しい作業に直面しています。
プレミアリーグ王者として迎える新シーズンに向け、補強は必要ですが、近年築き上げてきた良い流れやチームの一体感を崩しすぎないことも重要です。
過去には、王者が大型補強に動いた結果、かえってバランスを失う例もありました。
アーセナルとしては、ミケル・アルテタのチームに合う選手を慎重に見極めながら、必要なポジションへ的確に手を加える必要があります。
その中で、左サイドの補強は優先事項の一つになりそうです。
レアンドロ・トロサールがベシクタシュと個人条件で合意したとされる中、アーセナルは新たな左ウイングを探していると見られています。
最近では、クラブ・ブルージュのギリシャ代表FWクリストス・ツォリスへの関心も浮上しました。
ツォリスは2025-26シーズン、ベルギーリーグでゴールとアシストを合わせて40に到達する好成績を残しました。
2024-25シーズンにも25の得点関与を記録しており、攻撃面での数字は非常に魅力的です。
移籍金は約3500万ポンドとされ、モーガン・ロジャーズのような大型補強に大きな影響を与えない範囲で獲得できる可能性があります。
ただし、ツォリスには懸念もあります。
かつてノリッジ・シティに所属していた際、イングランドでは大きなインパクトを残せませんでした。
2021年から2024年までの在籍期間で公式戦30試合に出場し、3ゴール2アシストにとどまっています。
若かった時期とはいえ、プレミアリーグやチャンピオンシップへの適応という面では慎重な評価が必要です。
一方で、より将来性の高い補強として注目されているのが、レスター・シティのジェレミー・モンガです。
ファブリツィオ・ロマーノによると、アーセナルはモンガ獲得に向けて交渉を「前進」させており、選手側、レスター側の双方と話し合いを進めているようです。
まだ完全合意ではないものの、今夏に移籍が成立する可能性は高まっていると見られています。
モンガはまだ16歳ながら、すでにレスターでシニア通算37試合に出場しています。
2024-25シーズンには15歳でプレミアリーグデビューを果たし、イングランドの年代別代表でも高く評価されてきました。
主に左サイドで起用される選手で、2025-26シーズンはチャンピオンシップで先発8試合ながら1ゴール2アシストを記録しています。
プレースタイルは、ドリブルで相手を剥がし、前へ運ぶ力に特徴があります。
2025-26シーズンは1試合平均1回のドリブル成功を記録しており、同年代としては非常に優秀な数字です。
ツォリスがノリッジ時代のチャンピオンシップで1試合平均0.08回のドリブル成功にとどまっていたことを考えると、モンガの仕掛ける力は大きな魅力と言えます。
ツォリスは24歳となり、ベルギーで本格的に才能を開花させました。
一方のモンガは、16歳の時点ですでに「イングランド最大級の才能の一人」と評される存在です。
即戦力性ではツォリスに分がありますが、将来性や成長余地を考えれば、モンガはより大きな投資価値を持つ選手かもしれません。
アーセナルがモンガ獲得を実現できれば、すぐにトップチームの主力になるとは限らないものの、数年後に大きなリターンをもたらす可能性があります。
サカやヌワネリ、ダウマンに続く次世代の攻撃的才能として、クラブの未来を担う存在になるか注目です。
(Football Fancast)