アーセナルは20年以上遠ざかっているプレミアリーグ制覇を目指し、今季こそそのチャンスをつかむべく全力を注いでいる。
リヴァプールの不調やマンチェスター・シティの過渡期を考えると、今が絶好の機会と言える。
そんな中、アーセナルが1月の移籍市場で獲得を検討している選手の一人が、ボーンマス所属のアントワーヌ・セメニョ。
しかし、セメニョは主に右サイドでプレーする選手であり、そのポジションにはサカやマドゥエケといった有力な選手が既に揃っている。
現状の戦力を考えれば、彼の獲得は優先度が高くない可能性がある。
むしろ注目すべきは、RBライプツィヒに所属する19歳の逸材、ヤン・ディオマンデだ。
今季ブンデスリーガで旋風を巻き起こしているこの若きコートジボワール代表選手は、リーグ戦で既に7得点4アシストを記録。
今月初めにはフランクフルト戦で18分間のハットトリックを達成し、一気に注目の的となった。
ライプツィヒは彼に1億ユーロの評価をつけているとされるが、アーセナルはすでに選手側と接触を図っている模様。
バイエルン・ミュンヘンやリヴァプールなどの強豪クラブも関心を示しており、争奪戦は必至だ。
アーセナルの左サイドは、マルティネッリの去就が不透明であり、トロサールも31歳と長期的な解決策とは言い難い。
そうした中で、ディオマンデのような左サイド専門の若手アタッカーはまさに“最後のピース”となり得る存在だ。
クラブのスポーツディレクターであるアンドレア・ベルタには、ライプツィヒとの交渉で少しでも移籍金を抑える手腕が求められる。
だが、ディオマンデが将来的に世界屈指のウインガーとなる資質を持っていることは明らかであり、その投資は十分に見合うだろう。
プレミアリーグ、さらにはチャンピオンズリーグ制覇を見据えるならば、全ポジションにおいて世界レベルの人材が必要不可欠だ。
アーセナルが真のタイトル争いに勝ち残るためには、この1月の補強が鍵を握っている。
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