ここ最近、アーセナルにとっては決して理想的とは言えない日々が続いている。
チェルシーとの引き分け、アストン・ヴィラに敗れたことで、プレミアリーグ首位の座は保っているものの、リードはわずか2ポイントに縮まった。
特にアストン・ヴィラ戦では悪くない内容ながら、チャンスを活かしきれず、キャプテンのマルティン・ウーデゴールには一部のファンから批判の声も上がった。
そんな中、イタリアの報道によると、アーセナルはユヴェントス所属のトルコ代表FWケナン・ユルディズの獲得に再び動き出しており、交渉を開始した模様だ。
移籍金は約8800万ポンドとされており、簡単な取引ではないが、その才能を考えれば十分に価値がある補強といえる。
ユルディズは本職こそウィンガーだが、セカンドストライカーや攻撃的MFとしてもプレー可能。
ウーデゴールのポジション争いを促す存在として、あるいは将来的な代役としても期待されている。
実際、昨シーズンは公式戦52試合で12ゴール9アシストと、167分に1回の得点関与を記録。
今季も19試合で6ゴール5アシストと、より高いペースで結果を残している。
比較すると、ウーデゴールは昨季45試合で6ゴール12アシスト(191.5分に1得点関与)、今季は11試合でアシスト2(258分に1回)と、やや物足りない数字にとどまっている。
さらに、ユルディズはチャンピオンズリーグでのスタッツでも目を見張るものがあり、ゴール創出アクションで上位6%、シュート創出アクションで8%、ドリブル成功数、ペナルティエリア内への運び出しなども軒並み上位に位置する。
このように、攻撃的MFとして必要な要素をすでに兼ね備えた19歳の若手は、ウーデゴールにとって大きな脅威となり得る存在。
アーセナルにとっては将来性と即戦力を兼ね備えた理想的な補強候補と言えるだろう。
(Football Fancast)