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アーセナル、マドリーも狙う18歳の逸材獲得へ約90億円を用意か

フランス・リーグアンのリールに所属する18歳MFアユブ・ブアディを巡り、アーセナルが本格的に動き出していると報じられています。

レアル・マドリードが将来の中盤強化の本命として長く注目してきたタレントですが、その計画に割って入る形でアーセナルが5000万ユーロ(約90億円)規模のオファーを準備していると言われています。

ブアディはまだ18歳ながら今季すでにリーグ戦14試合で先発出場し、中盤の中心として高い評価を受けています。

1試合平均0.8本のキーパス、7回以上の守備アクションを記録しつつ、ビルドアップでも安定した配球を見せており、攻守両面でチームを支える存在となっています。

レアル・マドリードは、もともと来夏の獲得を目指してスカウティングを続けてきました。

クラブとして冬の移籍市場では大きな補強をあまり行わない方針もあり、時間をかけて口説き落とす構想だったとされています。

しかし、ここにきてアーセナルが1月から動く構えを見せたことで、状況は一気に緊迫してきました。

報道によると、アーセナルは「夏の入札合戦になる前に、半年早く高額移籍金を提示して一気に決めたい」という考えを持っており、その額が5000万ユーロに達するとみられています。

ティーンエイジャーに対しては破格とも言える数字で、将来性に対する評価の高さがうかがえます。

一方で、レアルにとってはこの金額は「即決するには高すぎる」とも伝えられており、クラブの通常の補強方針からしても、真冬に若手1人へ大金を投じるのは簡単な決断ではありません。

パリ・サンジェルマンやチェルシーなど、他のビッグクラブもブアディに注目しているとされ、各クラブとも動くタイミングを見極めている状況です。

所属クラブのリールも、今冬の放出には消極的だと報じられています。

ブアディとは2029年までの長期契約を結び直しており、少なくともシーズン途中で売るつもりはないとみられています。

ただし、金額次第では交渉の余地が生まれる可能性もあり、アーセナルの5000万ユーロオファー案は、そのラインを試すような意味合いもあると言えるでしょう。

アーセナルの立場から見ると、ブアディは中長期的な中盤再編の中核候補となり得る選手です。

若くして守備強度とパス能力を兼ね備えている点は、ミケル・アルテタの志向するフットボールにフィットしやすく、プレミアリーグの強度にも適応できる可能性があります。

また、早い段階で獲得に成功すれば、レアルや他のビッグクラブに先んじて将来の主力を確保できる点も大きなメリットです。

とはいえ、リールの姿勢、レアルをはじめとした複数クラブの存在、そして選手本人の希望など、乗り越えるべきハードルは少なくありません。

特にレアルは、これまでも若手逸材の獲得レースで粘り強さを発揮してきたクラブであり、今後の出方次第ではアーセナルとの綱引きが一層激しくなることも考えられます。

現時点では、リールが冬の移籍市場でブアディを手放す可能性は高くないと見られていますが、アーセナルがどこまで本気でプッシュするのか、そしてレアルがその動きにどう反応するのか。

18歳の新星を巡る争奪戦は、今後のヨーロッパ市場の流れを占う一つの象徴的なケースになるかもしれません。

(Madrid Universal)

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