ブンデスリーガのハンブルガーSVが、アーセナルからレンタル中のファビオ・ヴィエイラの完全移籍に向けた動きを検討していると報じられている。
スポルトビルトの情報によれば、ハンブルガーSVはヴィエイラの買い取りオプション(約2,000万ユーロ)を行使する可能性があるものの、その実行は再販売による利益確保が前提となっている。
ヴィエイラはポルトの下部組織出身で、トップチームでの2シーズンで評価を高め、2022年夏にアーセナルへ移籍。
当時の移籍金はアドオンを含め4,000万ユーロに上った。
しかし、アーセナルでは期待された活躍ができず、昨季はポルトへレンタルで戻る形に。
そして今季、出場機会を求めてハンブルガーSVに再びレンタル移籍となった。
アーセナルとの契約は2027年夏まで残っているが、ミケル・アルテタの構想には入っていないと見られており、完全移籍は現実味を帯びてきている。
ヴィエイラは今季ドイツでの序盤5試合で2得点に絡み、チーム内でも印象的なパフォーマンスを見せている。
これを受けてハンブルガーSVは買い取りオプション行使を検討中だが、その条件として、事前に再販先が確保されていることを挙げている。
同クラブは2,000万ユーロという金額を単独で負担するのは難しいと考えており、もし他クラブへの転売で利益が見込めるのであれば、契約を進める方針だ。
この取引はHSVにとって市場価値の高いビジネスチャンスと捉えられており、ヴィエイラが現在の好調を維持すれば、獲得に向けた動きが加速する可能性がある。
一方、アーセナルとしては、出場機会を得られず構想外となっているヴィエイラの完全移籍が実現すれば、スカッド整理と資金確保の両面で大きな前進となる。
(The Hard Tackle)