アーセナルは今夏、ミケル・アルテタの下で大幅な戦力強化を図り、ビクトル・ギョケレシュ、エベレチ・エゼ、ノニ・マドゥエケ、マルティン・スビメンディら計8選手を新たに迎え入れました。
中でも注目されたのが、アスレティック・ビルバオに所属するニコ・ウィリアムズへの関心です。
アルテタ監督は左ウイングの補強を目指し、ウィリアムズの獲得をリスト上位に据えていましたが、最終的にアーセナルは約4900万ポンドの契約解除条項にもかかわらず、獲得を見送る決断を下しました。
その結果が、今シーズンここまでのパフォーマンスに表れています。
ウィリアムズはクラブおよびスペイン代表で計9試合に出場してわずか1ゴール・2アシストにとどまっており、直近のヘタフェ戦ではパス成功率64%、ドリブル失敗4回と厳しい内容でした。
| 出場大会 | 出場 | ゴール | アシスト | 
|---|---|---|---|
| ラ・リーガ | 6 | 1 | 1 | 
| チャンピオンズリーグ | 1 | 0 | 0 | 
| W杯予選 | 2 | 0 | 1 | 
| 合計 | 9 | 1 | 2 | 
一方、アーセナルは既存戦力が充実。
マルティネッリはすでに4ゴール、エゼは3アシスト、そしてトロサールも重要な場面で得点を重ねています。
補強を控えた判断は、今のところ結果的に功を奏しているといえるでしょう。
また、今夏にチェルシーから加入したマドゥエケも、マンチェスター・シティ戦での膝の負傷があるものの、復帰が近づいており、11月末のノースロンドンダービーでの復帰が見込まれています。
アルテタ監督は最近の記者会見で「ノニは間もなくランニングを再開する予定で、順調に回復している」とコメント。
左サイドの攻撃陣が好調な今、ウィリアムズへの4900万ポンドの投資を見送ったアンドレア・ベルタの判断は、現時点では理にかなった選択と言えるかもしれません。
(TBR Football)