アーセナルとリヴァプールは長年にわたりブンデスリーガの選手に注目し、頻繁にスカウトを派遣しています。
しかし、すべての移籍交渉が成功するわけではなく、特にアーセナルには「あと一歩で獲得できた」選手が多いことで知られています。
その一人がジュリアン・ドラクスラーです。
現在32歳となり、カタールのアル・アハリでキャリア晩年を過ごす彼も、かつてはドイツ最高の若手と評されていました。
これまでにシャルケ、ヴォルフスブルク、パリ・サンジェルマン、ベンフィカなどでプレーしてきたドラクスラーですが、その経歴にはアーセナルやリヴァプールが加わっていてもおかしくありませんでした。
今週のドイツ誌『SportBild』のインタビューで、ドラクスラーはキャリアの中で「やり直したい」と思う瞬間があるかを問われ、次のように語りました。
「いくつかあるよ。まだシャルケにいた若い頃に契約を延長したけど、実はそのときアーセナルに行くこともできた。もしあの時、若いうちからアーセン・ヴェンゲルの下で学んでいたら、自分がどうなっていたか見てみたい気持ちはあるね」
また、彼はこう続けます。
「ヴォルフスブルクからパリに行ったけど、もしそのときユルゲン・クロップのリヴァプールを選んでいたらどうなっていたかも考えたことがある。ただ、今は自分の選択に満足しているし、後悔はしていないよ」
こうしたコメントは、ドラクスラーがキャリアを冷静に振り返る中で語られたものであり、アーセナルやリヴァプールのファンにとっては、興味深い「もしも」の話といえるでしょう。
彼のような実力者がプレミアリーグの舞台に立つことはありませんでしたが、若き日の逸材たちがどのような選択を経て現在に至るかを知ることは、サッカーファンにとって大きな魅力でもあります。
(Sport Witness)