アーセナルは、エストニア代表GKカール・ハインのブレーメン(ブンデスリーガ)への1年間のローン移籍を正式に発表した。
23歳のハインは、昨季ラ・リーガのバリャドリードに期限付きで所属していたが、クラブは最下位に終わり、個人としても31試合で68失点、5試合しかクリーンシートを記録できなかった。
今夏アーセナルに復帰後も、ハインはミケル・アルテタ監督の下で第4GKとみなされており、正GKのダビド・ラヤ、バックアップのケパ・アリサバラガ、そして若手のトミー・セットフォードに次ぐ序列だった。
この状況から、移籍市場中のローン、あるいは完全移籍は予想されていたが、今回ブレーメンへのローンが決定した。
ただし、買い取りオプションが含まれているかどうかは両クラブから公式には明かされていない。
『The Athletic』の報道によれば、アーセナルはハインの完全移籍に際し、300万〜500万ポンドの移籍金回収を目指していたとのこと。
だが、同選手はすでに契約の最終年に入っており、来夏にはフリーでの退団の可能性もある。
ハインは2018年にハレ・エンドのアカデミーに加入し、2022年のEFLカップ(対ブライトン戦)でトップチームデビューを果たしたが、それ以降は公式戦出場はない。
プレミアリーグやチャンピオンズリーグではベンチ入り経験はあるが、実際の出場機会は与えられていなかった。
この移籍は今夏アーセナルから放出された7人目の選手となり、ローン移籍としては初。
これまでにヌーノ・タヴァレス、マルキーニョス、トーマス・パーティ、冨安健洋、ジョルジーニョ、キーラン・ティアニーがクラブを去っている。
一方で、加入選手はこれで7人目となる見込みで、近日中にエベレチ・エゼが加わる予定。
その他、ビクトル・ギョケレシュ、ノニ・マドゥエケ、マルティン・スビメンディ、クリスチャン・ノアゴーア、クリスティアン・モスケラ、ケパ・アリサバラガが今夏の新戦力だ。
今後はファビオ・ヴィエイラ、サンビ・ロコンガ、オレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キヴィオル、リース・ネルソンといった選手の去就にも注目が集まっており、適切なオファーがあれば放出も検討されている。
(Sports Mole)