アーセナルは今夏の移籍市場で攻撃陣の強化を目指し、RBライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコの獲得交渉を進めている。
これまでクリスタルパレスのエベレチ・エゼが有力候補として報じられてきたが、最新の情報ではシェシュコのほうがより優先度の高いターゲットになりつつあるという。
エゼの契約解除条項は約6,800万ポンド(約134億円)とされ、週末にアーセナルが本人サイドと交渉を行ったとも伝えられた。
一方、シェシュコについてはライプツィヒが当初8,000万ユーロ(約6,900万ポンド=約136億円)を要求していたが、両クラブは7,500万ユーロ(約6,400万ポンド=約126億円)程度で合意に近づいている模様だ。
昨シーズン、アーセナルはリーグ2位と健闘したが、期待得点(xG)が73.57に対して実際の得点は69にとどまり、決定力不足が課題となっていた。
シェシュコはリーグ戦33試合で13ゴールを挙げ、期待得点10.84を上回る決定力を証明。
全コンペティションでは45試合出場で21ゴール6アシストを記録し、約120分に1回ゴールやアシストに関与するペースだった。
これはエゼの132分に1回の関与よりも優秀な数字で、純粋なセンターフォワードを必要とするアーセナルにとって理想的な存在といえる。
エゼは攻撃的MFやウイングが主戦場であり、得点力強化という観点ではシェシュコが上回る評価を受けている。
さらに、アーセナルはスポルティングCPのヴィクトル・ギェケレシュとも交渉を継続しており、複数のストライカーを同時に補強する可能性も残されている。
ギェケレシュの移籍金も総額で6,000万ポンド超とされるが、監督アルテタはチームの攻撃力を飛躍的に高めるために積極的な補強を行う方針だ。
「モニュメンタル(途方もない)」と評されるシェシュコの決定力は、既存戦力のカイ・ハヴァーツやガブリエウ・ジェズスを凌ぐものであり、クラブにとって貴重な戦力となる。
今後、正式合意やメディカルチェックが進むことで、アーセナルは来季のタイトル争いに向けた重要なピースを手に入れることになりそうだ。
(Football FanCanst)