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アーセナル、113億円提示もギェケレシュ獲得に暗雲か

アーセナルが、スポルティングCPに所属するスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュの獲得に向けて正式なオファーを準備している。

しかし、提示予定の条件ではクラブ側の拒否が濃厚と見られており、交渉は依然として難航している。

ポルトガル紙『A Bola』の報道によれば、アーセナルは移籍金6,000万ユーロ(約97億円)に加えて、1,000万ユーロ(約16億円)のボーナスを含む総額7,000万ユーロ(約113億円)でのオファーを近日中に提出予定とされる。

これはギェケレシュ側が主張する“紳士協定”に沿った金額だが、スポルティング側はこれを受け入れない構えを見せている。

この“合意”は、ギェケレシュが6,000万ユーロ+ボーナスでの移籍を認められるという非公式な取り決めであったが、クラブ会長のヴァランダス氏はその存在を否定し、公に「その額では売却しない」と明言している。

さらに複雑なのは、ギェケレシュの代理人との契約に、6,000万ユーロ以上のオファーをスポルティングが拒否した場合、10%の手数料が発生するという条項があるとされる点だ。

これによりクラブ側は、正式に1億ユーロ(約162億円)の契約解除条項を発動する構えを強めている。

ギェケレシュ本人はすでにアーセナル移籍の希望をクラブに伝えており、7月1日のトレーニング再開に向けて練習不参加を示唆しているとも報じられている。

選手、クラブ、代理人の三者間で緊張感が高まっており、交渉は一筋縄ではいかない状況だ。

なお、アーセナルは同時にベンヤミン・シェシュコの獲得も検討しているが、こちらは給与面での調整が難航しており、具体的なオファーには至っていない。

ヴィクトル・ギェケレシュのような即戦力ストライカーの加入は、プレミアリーグ優勝と欧州制覇を目指すアーセナルにとって大きな意味を持つ。

だが、その実現にはクラブ間の条件差と複雑な契約条項という二重の壁を乗り越える必要がある。

(The Hard Tackle)

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