アーセナルが3シーズン連続でプレミアリーグのタイトルを逃した今、クラブは本格的に補強に動き出している。
20年にわたるリーグ優勝からの遠ざかりを終わらせるためには、今夏の移籍市場での積極的な動きが不可欠だ。
現時点ではまだ正式な補強は完了していないが、スペインのレアル・ソシエダに所属するMFマルティン・スビメンディとはすでにクラブ間合意済みとされ、監督アルテタとも面談を済ませたと報じられている。
一方、RBライプツィヒのFWベンヤミン・シェシュコに関しては給与面での合意が難航している模様だ。
そんな中、アーセナルが引き続き注目しているのがACミランのラファエル・レオンという。
2024-25シーズンは公式戦で12ゴール11アシストを記録し、パフォーマンスの高さが際立っている。
伊紙『カルチョメルカート』によると、ミランは今夏の放出に消極的だが、9000万ユーロ(約151億円)前後のオファーであれば検討する可能性があるという。
レオン獲得が注目される理由の一つは、同じくターゲットとされていたレアル・マドリードのロドリゴに比べて、パフォーマンス面でも費用面でも優位に立っている点だ。
ロドリゴは2024-25シーズンに24の得点関与を記録したが、リーグ戦での先発出場はわずか22試合にとどまり、移籍の可能性が取り沙汰されている。
しかし、移籍金は約1億ポンド(約198億円)に達するとされ、アーセナルにとっては大きな負担となる。
対照的にレオンは、より少ない移籍金ながらも、ロドリゴを上回る数字を残している。以下は両選手の主なスタッツ比較だ(2024-25シーズン、1試合平均):
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出場試合数:レオン34、ロドリゴ30
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ゴール+アシスト:レオン16、ロドリゴ11
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枠内シュート率:レオン44%、ロドリゴ37%
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キーパス数:レオン2.3、ロドリゴ2.2
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敵陣ボックスへのパス:レオン2.0、ロドリゴ1.2
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ドリブル成功率:レオン46%、ロドリゴ44%
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敵陣ボックスへのドリブル:レオン2.6、ロドリゴ2.3
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被ファウル数:レオン2.1、ロドリゴ1.7
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空中戦勝率:レオン57%、ロドリゴ30%
これらの数値からも明らかなように、レオンはより完成度の高いアタッカーであり、特に左ウイングに課題を抱えるアーセナルにとっては理想的な補強ターゲットと言える。
ファンの間ではロドリゴの人気が高いが、費用対効果や戦術的な適合度を考慮すれば、レオンの方がより理にかなった選択となるだろう。
(Football FanCanst)