アーセナルは今夏の移籍市場で新たなストライカー獲得に動いており、その中で最有力候補として浮上しているのがRBライプツィヒ所属のベンヤミン・シェシュコである。
これまではスポルティングCPのヴィクトル・ギョケレシュとの交渉も進められていたが、現時点ではシェシュコ獲得が最優先事項とされている。
ただし、この決定は監督ミケル・アルテタの単独判断によるものではないという。
新たにスポーツディレクターに就任したアンドレア・ベルタが中心となって進めており、彼は短期間で成果を出すよう求められている。
ジャーナリストのグレアム・ベイリー氏によると、「アルテタが“シェシュコを絶対に取ってくれ”と主張しているわけではない。彼は望むストライカーの条件を伝えてはいるが、クラブのターゲット選定には納得している」とのことだ。
さらに、ギョケレシュ側にも「シェシュコが唯一の選択肢ではない」と伝えられているという。
それでも現時点で、アーセナルとライプツィヒの交渉はシェシュコに関して最も進展しており、選手本人も「特定の金額で移籍できる合意がある」とクラブに認識を伝えている。
ただし、移籍金をめぐる食い違いが最大の障壁となっており、アーセナルは5900万ポンド(約115億円)での獲得を望んでいる一方、ライプツィヒ側は6700万ポンド(約130億円)を求めている。
交渉が難航した場合は、ギョケレシュやユーゴ・エキティケ、オリー・ワトキンスなど他の選手に方針転換する可能性もあるが、現時点ではシェシュコが「ポールポジション」に位置している。
ベイリー氏は、シェシュコ獲得の可能性は60%、ギョケレシュは40%と見ており、今後の動向次第でそのバランスは変化する可能性もある。
ベルタが今夏のストライカー選定で下す決断は、今後長く評価対象となるだろう。
(TBR Football)