アーセナルが今夏、エスパニョールのGKジョアン・ガルシアの獲得に向けて交渉を急ぐ必要があると報じられている。
アストン・ヴィラも同選手に関心を示しており、競争が激化している状況だ。
24歳のガルシアは、アーセナルが長期的に注目してきた守護神。昨年夏にはアーロン・ラムズデールの後任候補として関心を寄せ、個人合意にも至っていたが、ラムズデールの移籍が遅れたことで交渉のタイミングを失ってしまった。
アーセナルは当時、1,700万ポンドのオファーを提示したものの、エスパニョールは移籍市場最終盤に設定された2,500万ポンドの契約解除条項以下での放出を拒否。
結果として、クラブはボーンマスからネトをローンで獲得することとなった。
■アーセナルが有利も、ヴィラの動きに警戒
報道によれば、ミケル・アルテタ監督は昨年からガルシアの獲得を熱望しており、アーセナルは現在も「ポールポジション」にいるとされる。また、選手本人もアーセナル加入を望んでいるという。
しかし、ここで気を緩めるわけにはいかない。アストン・ヴィラはエミリアーノ・マルティネスの退団が見込まれており、その後任としてガルシアをリストアップしているとされる。
ヴィラは正GKとしての出場機会を保証できる可能性があり、これはアーセナルにとって不安要素だ。
現在の正GKダビド・ラヤのパフォーマンスを考慮すると、ガルシアがすぐにポジションを奪うのは難しいかもしれない。だが、将来的にはラヤに代わる存在として十分に期待できる素材だ。
■ラ・リーガ屈指のセービング能力
ガルシアはラ・リーガで最も評価の高い若手GKの一人であり、今季は139セーブ、セーブ成功率75%という数字を記録している。
優れた反射神経に加え、ビルドアップ能力やクロス処理の安定性にも定評がある。
エスパニョールの指揮官マノロ・ゴンサレスは、彼を「リオネル・メッシのような世界的基準となる選手」と評しており、その将来性には大きな期待が寄せられている。
アーセナルは今こそ動くべきタイミングにある。高いポテンシャルを持つこの若きGKを、他クラブに奪われないよう、迅速かつ的確な交渉で決着を図る必要があるだろう。
（Arsenal News）