アーセナルは、スポルティングCPのストライカー、ビクター・ギョケレシュ獲得レースで先頭に立っているとポルトガルの報道が伝えています。
ガナーズは、今年初めにエドゥ・ガスパールに代わって就任した新フットボールディレクター、アンドレア・ベルタのもとで大型補強の夏を狙っています。
ベルタ氏の最優先事項は新たなストライカーとされ、スポルティングの得点源ギョケレシュがリストの最上位にいる模様です。
ギョケレシュのスウェーデン代表の同僚アレクサンダー・イサクも、ミケル・アルテタ監督にとって“夢のターゲット”ですが、ニューカッスルが要求する移籍金は1億ポンド超と見られており、現実的には厳しい状況です。
仮にニューカッスルがチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合、主力選手売却の可能性はあるものの、それでもアーセナルには手が届かない価格帯になると予想されています。
ゴール量産のギョケレシュ、移籍は既定路線?
ギョケレシュはプレミアリーグ経験こそないものの、コヴェントリー・シティ時代のチャンピオンシップで高い評価を得ており、スポルティングでの成績は驚異的です。
26歳の彼は、ポルトガルリーグ63試合で67ゴールを挙げており、2024年には「欧州主要10リーグ」で最多得点を記録しています。
その実績が示す通り、今年も絶好調で、すでに25ゴールをマークし、今週アーセナル戦で得点したパリSGのウスマン・デンベレと並んで得点王争いをしています。
ギョケレシュは自身の去就について口を閉ざしており、先月は「何が起こるかは誰にもわからない」とコメント。
ロンドンについて尋ねられると「リスボンは好きだよ」と述べ、今夏の移籍に関する“紳士協定”の存在について問われても「何も言えないよ」と語るにとどめました。「僕たちは今を楽しんでいるんだ」と締めくくっています。
アーセナルが移籍争奪戦で一歩リード
ポルトガル紙『A Bola』(Sport Witness経由)によれば、アーセナルはこの夏に「大型補強計画」を立てており、ベルタ氏はギョケレシュの「大ファン」、クラブはストライカー獲得に最も積極的な姿勢を示しているとのことです。
実際、アーセナルはリバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドといったライバルを押しのけ、争奪戦で“頭ひとつ抜け出した”とされています。
もっとも、スポルティングはギョケレシュの契約解除金1億ユーロ(約8,500万ポンド)以下では売却しない方針を崩しておらず、アーセナルがそれを支払う可能性は低いと見られています。
元指揮官アモリムのコメント
なお、マンチェスター・ユナイテッドのルーベン・アモリム監督(スポルティングでギョケレシュを指導)は、次のようにコメントしています。
「私は彼と話していない。だが、もしある選手が“チャンピオンズリーグに出たいからユナイテッドに行く”というのなら、その選手は来ないだろう。
我々は“特定の大会に出るため”ではなく、“ユナイテッドを代表したい”と思う選手を求めている。」
(Football 365)