アーセナル、アルダ・ギュレル獲得へ3,000万ユーロのオファーを準備中か
アーセナルが、レアル・マドリードに所属するアルダ・ギュレルの獲得に向けて3,000万ユーロのオファーを準備していると報じられています。
20歳のトルコ代表MFは、ヨーロッパでも最も将来を嘱望される若手の一人とされており、ミケル・アルテタ監督もその才能を高く評価しているとのこと。
アーセナルのハイテンポかつポゼッション志向のスタイルにぴったり合うと考えられています。
マドリードでの出場機会に恵まれず
ギュレルは確かな才能を持ちながらも、今季はケガの影響や、カルロ・アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリードの層の厚い中盤の中で、なかなか出場機会を得られていません。
クラブは彼の将来的なポテンシャルを評価しているものの、選手本人が「もっと出場機会を得たい」と望んだ場合には、適切なオファーに応じる可能性もあると見られています。
アルテタ監督は“次のウーデゴール”を描く
スペインメディア『Fichajes』によると、アルテタ監督はギュレルを単なるローテーション要員ではなく、将来的にチームの中心的なクリエイターに育て上げたいと考えているようです。
これは、マルティン・ウーデゴールがマドリードからエミレーツに移籍し、プレミアのスターへと成長した道筋と似ています。
アーセナルは若手の育成に定評があり、動きの多いポジショナルプレーや狭いスペースでの判断力を求められるチームスタイルにおいて、ギュレルのテクニックと戦術理解力は理想的です。
ギュレルの将来とマドリードのジレンマ
ギュレル自身はマドリードでの成功を目指しているものの、出場機会が限られれば成長が停滞するリスクもあります。
アーセナルからのオファーは「出場機会」と「重要な役割」を約束するものであり、現在ヨーロッパでも屈指の若手集団とされるチームに加われるチャンスは、見逃せないものとなる可能性があります。
なお、今回以降もアーセナルとレアル・マドリードがチャンピオンズリーグで対戦する可能性もあることから、移籍交渉が本格化するのではないかとの見方もあります。
アルダ・ギュレルは稀有な才能
ギュレルはテクニックに優れ、戦術理解にも長けた稀有な才能の持ち主であり、まだまだ成長の余地を残しています。
アーセナルにとっては、将来を見据えた「賢い補強戦略」の延長線上にあるターゲットであり、ウーデゴールのような成功事例をもう一度繰り返すチャンスとも言えるでしょう。
もしレアル・マドリードが売却に前向きで、本人も新たな環境を求めているのであれば、これは今夏最も賢い移籍の一つになるかもしれません。
アーセナルは早期かつ確実な行動が求められます。
(The Hard Tackle)