アーセナルは2025年夏の移籍市場でインテル・ミラノのストライカー、ラウタロ・マルティネスを獲得するための大規模な取引を計画しているという報道が出ている。
アルゼンチン代表としてワールドカップ優勝を経験したマルティネス自身もエミレーツ・スタジアムへの移籍に前向きな姿勢を見せており、インテルの売却に対するスタンスも明らかになっている。
冬の移籍市場での失敗とアーセナルのストライカー問題
今シーズン、プレミアリーグのタイトル争いを繰り広げているアーセナルは、1月の移籍市場で新たなストライカー獲得を積極的に模索していた。
ノースロンドンのクラブはアストン・ヴィラのオリー・ワトキンスにオファーを出したものの拒否され、さらにはユベントス所属のセルビア代表ドゥシャン・ヴラホヴィッチへの獲得も検討したとされている。
しかし、結局アーセナルはストライカー獲得に失敗。この結果は、特に現在ブラジル代表のガブリエル・ジェズスが負傷していることもあり、ファンにとっては非常に残念なものとなった。
2025年夏の大型補強計画
そんな中、アーセナルはすでに2025年夏の補強計画を進めているようだ。スペインのメディア「Fichajes」によると、アーセナルはインテル・ミラノのエース、ラウタロ・マルティネスを獲得するために1億2000万ユーロ(約190億円)のオファーを準備しているという。
ミケル・アルテタ監督はクラブに対し、マルティネス獲得を優先事項とするよう指示しており、ノースロンドンのクラブはこの27歳のストライカーを迎え入れるために巨額の移籍金を支払う意思があるとされている。
マルティネスはこれまで公式戦375試合で171ゴールを記録し、2022年ワールドカップ優勝、2021年・2024年のコパ・アメリカ制覇など、数々の輝かしい実績を誇っている。
同報道によると、マルティネスはアーセナルの「最大のターゲット」であり、選手自身もセリエAからの移籍に前向きな姿勢を見せているという。彼の代理人もプレミアリーグ移籍を否定しておらず、これはアーセナルにとって大きな追い風となる。
インテル・ミラノの対応と資金問題
「Fichajes」の報道によると、アーセナルが1億ポンド(約190億円)のオファーを提示した場合、インテルがマルティネスを引き留めるのは難しくなる可能性が高いという。
インテルは現在、財政的な課題を抱えており、クラブの経営陣もこの巨額オファーを拒否するのは困難だと認識しているようだ。
マルティネスは2021年と2024年にインテルのセリエA優勝に貢献し、2023年にはチャンピオンズリーグ決勝、2020年にはヨーロッパリーグ決勝進出の原動力となった重要な選手だが、クラブの財務状況が彼の去就に影響を与える可能性がある。
アーセナルのストライカー補強に関する最新情報
アーセナルは1月の移籍市場でストライカー獲得に動いたものの、交渉はうまくまとまらなかった。
例えば、アーセナルは元チェルシーのアルバロ・モラタ(ACミラン)に興味を示していたが、トルコのガラタサライほど積極的なアプローチを見せなかったため、獲得には至らなかった。
また、「TEAMtalk」の移籍専門記者ベン・ジェイコブスによると、アーセナルは冬の移籍市場最終日にマティス・テル(バイエルン・ミュンヘン)の獲得を試みたが、最終的にテルは宿敵トッテナム・ホットスパーにローン移籍してしまった。
アーセナルはローン移籍のための費用を支払う意思がなく、契約に買い取りオプションを含めたくなかったため、この取引には至らなかった。
さらに、「TEAMtalk」の記者フレイザー・フレッチャーは、アーセナルが2025年夏の移籍市場でRBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコの獲得に動く可能性があると報じている。
シェシュコの契約には6500万ポンド(約123億円)の契約解除条項が含まれており、プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガのクラブへの移籍を視野に入れているとされている。
なお、アーセナルのロンドンのライバルであるチェルシーもシェシュコ獲得を狙っているという情報もあり、夏の移籍市場での争奪戦が予想される。
(TEAMTALK)