プレミアリーグ王者として新シーズンを迎えたアーセナルですが、今夏の移籍市場では最大の課題だった攻撃陣の大型補強を実現できませんでした。
クラブはモーガン・ロジャーズ、ヴィニシウス・ジュニオール、フリアン・アルバレスらを候補として検討。
しかし、いずれも獲得には至りませんでした。
ミケル・アルテタは昨季のチャンピオンズリーグ決勝後、「さらに上のレベルへ進むためには、非常に重要な決断が必要になる」と語り、補強に対する強い意欲を示していました。
実際、アーセナルは今夏、エズリ・コンサやブルーノ・ギマランイスを獲得。特に中盤と守備陣については世界トップクラスの層を築いたとの評価もあります。
その一方、前線は昨季よりも選手層が薄くなりました。
複数のプレミアリーグ経験豊富なアタッカーが退団したにもかかわらず、新たに加わった攻撃的選手はクリストス・ツォリスのみ。クラブ内部からも、前線の選択肢が減ったことを疑問視する声があるとされています。
とりわけ問題となっているのが左サイドです。
アーセナルはヴィニシウスの獲得に手応えを感じていたものの、最終的にレアル・マドリードが契約延長を提示。アルバレスもアーセナル移籍に前向きではなく、ロジャーズについてもチェルシーが提示した高額な条件に追随しませんでした。
結果として、アルテタは補強ではなく、現有戦力の配置変更によって解決策を探すことになります。
エベレチ・エゼは左サイドでの起用が増える可能性があり、その際にはリッカルド・カラフィオーリやピエロ・インカピエが外側を駆け上がる形を組み込むことも考えられています。
さらに、ブカヨ・サカやノニ・マドゥエケも左サイドでプレー可能です。ミケル・メリーノについても、昨季の経験を通じてセンターフォワードとしての役割を身につけています。
また、昨季はカイ・ハヴァーツ、マルティン・ウーデゴール、サカが長期間離脱したことも、攻撃力不足につながりました。この3人が継続的にプレーできれば、状況は大きく変わる可能性があります。
それでも補強の必要性が完全になくなったわけではありません。
冬の移籍市場ではボーンマスのエリ・ジュニオール・クルピが候補になる可能性があり、アルバレスやヴィニシウスを巡る状況が変化する可能性も指摘されています。
大型補強を逃したアーセナル。アルテタには今、世界屈指の選手層を最大限に活用し、戦術面の工夫で攻撃陣の穴を埋めることが求められています。
(Independent)