アーセナルの象徴ともいえるブカヨ・サカが、いよいよ本来の姿を取り戻しつつあります。
フラム戦ではチーム2点目を力強く決めただけでなく、ヴィクトル・ギョケレスの先制点も見事なテクニックからアシスト。
今季は負傷の影響もあり、得点やアシストの数字が伸び悩んでいましたが、ここにきて重要な局面で存在感を示しました。
ただし、サカの復調によって今夏の補強方針が変わるわけではありません。
アーセナルは今季プレミアリーグで多くの得点を挙げている一方、直近では攻撃面の停滞が目立っていました。
フラム戦で3-0と快勝するまでは、8試合連続で1試合1得点以下にとどまっており、前線の強化は依然として大きな課題です。
特に左ウイングの補強は優先事項と見られています。
ブラッドリー・バルコラやフヴィチャ・クヴァラツヘリアの名前も挙がるなか、注目されているのがアヤックスのミカ・ゴッツです。
20歳のベルギー人アタッカーは、欧州でも有望なウイングの一人と評価されており、マンチェスター・ユナイテッドも関心を示しているとされています。
それでも、現時点ではアーセナルが獲得レースで有利な立場にいる可能性があります。
クラブ関係に詳しい情報筋によれば、ゴッツはアーセナルが本格的に動いた場合、加入にかなり前向きだとされています。
移籍金は安くなく、過去の報道ではアヤックスから引き抜くには6500万ポンド程度が必要になるとも伝えられています。
ゴッツが「新たなサカ」と評される理由は、そのプレースタイルにあります。
本職は左ウイングで、右利きながらドリブルで相手を剥がし、チャンスを作り出す能力に優れています。
今季は公式戦40試合で17得点14アシストを記録。得点力だけでなく創造性も兼ね備えており、サカと同じく味方に決定機を供給できるタイプです。
データ面でも評価は高く、欧州主要リーグで今季70回以上のチャンス創出と70回以上のドリブル成功を同時に記録している選手はわずか数名。
その中にゴッツも含まれており、ラミン・ヤマルやケナン・ユルディズと並ぶ存在として注目されています。
もちろん、オランダリーグからプレミアリーグへの適応には不安もあります。
アントニーの苦戦はその代表例です。一方で、ユリエン・ティンバーのようにアーセナルで成功した例もあり、かつてロビン・ファン・ペルシもオランダからイングランドへ渡って大きな成功を収めました。
レアンドロ・トロサールやガブリエウ・マルティネッリが安定感を欠いている現状を考えれば、ゴッツのような若く伸びしろのある左ウイングは非常に魅力的です。
サカの負担を軽減し、攻撃に新たな選択肢をもたらす存在として、アーセナルが今夏本腰を入れる価値は十分にありそうです。
(Football Fancast)