アーセナルは、ユベントスに所属する若きスター、ケナン・ユルディズの獲得に強い意欲を見せており、チェルシーとの争奪戦に勝利しようとしている。だがこの移籍には、ある条件が存在するという。
近年のアーセナルは補強戦略が功を奏し、プレミアリーグでも屈指の完成度を誇るチームへと進化している。
今夏には、ヴィクトル・ギョケレシュ、ノニ・マドゥエケ、エベレチ・エゼ、マルティン・スビメンディといったターゲットの獲得に約2億5000万ポンドを投じた。
その結果、各ポジションに質の高い選手が揃い、今季はプレミアリーグ首位、カラバオカップも継続中、さらにチャンピオンズリーグでは無敗を維持するなど好調を維持している。
そんな中でもクラブの視線は引き続き移籍市場に注がれており、有望株ユルディズがリストアップされている。
現在20歳のユルディズは今季ユベントスで21試合に出場し、6ゴール6アシストを記録。
その才能はヨーロッパ中で注目を集めており、移籍専門サイト「transfermarkt」では6800万ポンドの価値が付けられている。
「Caught Offside」によると、アーセナルとチェルシーがプレミアリーグ勢の中で最も関心を示しており、選手は現在ユベントスとの契約延長交渉で「繊細な局面」にあるとされている。
交渉が停滞している背景には、ユルディズ側が「大幅な昇給」を求めていることがあるという。
チェルシーは昨夏にも7000万ユーロのオファーを提示したが、ユベントスに拒否された経緯がある。
それでも選手の代理人がジョルジュ・メンデス氏であることもあり、獲得には自信を持っている模様だ。
一方でアーセナルも真剣な姿勢を見せており、メンデス氏とはすでに直接交渉を行っていると報じられている。
技術力の高いアタッカーを重視するアーセナルの方針と、アルテタ監督のプロジェクトがユルディズ陣営に好印象を与えているという。
さらに、X(旧Twitter)上で約69万人のフォロワーを持ち、5人の記者チームによる情報提供を行うインサイダーによれば、アーセナルはユルディズ獲得に「強い決意」を示しているものの、「この移籍を成立させるには、現在の攻撃陣のうち1人を売却する必要がある」とクラブ上層部がアルテタ監督に伝えたとのことだ。
ユルディズを迎え入れるには、誰かがクラブを去ることになる。
アーセナルの本気度が問われる冬の移籍市場となりそうだ。
(Football 365)