アーセナルはミケル・アルテタ監督就任から6年で劇的な変貌を遂げ、中堅に沈んでいたかつての姿から、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ優勝を狙える強豪へと進化しました。
その背景にはクラブの長期的なビジョンと、将来を見据えた補強戦略があります。
スポーティング・ディレクターに就任したアンドレア・ベルタがその戦略を担い、最近では将来性にあふれる若手選手を世界中から獲得する動きが加速。
とくに注目されているのが、エクアドル出身の16歳、エドウィン・キンテロです。
彼は「10点満点の才能」と称され、元クリスタルパレスのマイケル・オリーセを彷彿とさせる存在と期待されています。
アーセナルは自前の育成機関「ヘイル・エンド」でも着実に逸材を輩出しており、イーサン・ヌワネリやマイルズ・ルイス＝スケリーらがすでにトップチームでプレー。
さらに、マックス・ダウマンとマルリ・サーモンも将来を嘱望されています。
特にサーモンは、アナリストのベン・マティンソン氏から「ヘイル・エンド史上最高のCB」との評価を受けています。
国外からの補強では、アヤックスから加入したGKトミー・セトフォードや、シャムロック・ローバーズから加入したヴィクター・オジアンヴナも期待の若手。
そんな中でも、双子のホルヘルとともに加入が発表されたエドウィン・キンテロの存在は群を抜いて注目されています。
右ウイングを主戦場とする彼は、得点力だけでなくチャンスメイクにも長けており、「試合を支配し、何もない状況からチャンスを創出する能力がある」と評されています。
短いパスを繋ぐスタイルと、「爆発的な」ドリブルで相手DFを翻弄するプレーが魅力です。
将来的には18歳となる2027年に正式にトップチーム入りが見込まれており、スカウトのジャチェック・クリグ氏は「見ていて楽しい」「10点満点の才能」と絶賛しています。
アルテタ体制の下で形成された現在の強力な布陣に加え、アーセナルは未来のスター候補を着実に確保しつつあります。
その中で、エドウィン・キンテロは「アーセナル版オリーセ」として、今後の躍進を牽引する存在になるかもしれません。
（Football Fancast）