アーセナルは、クロアチア1部HNKリエカで活躍中のミッドフィールダー、トニ・フルクの獲得に向けて予備的な交渉を行っていると、クロアチア現地メディアが報じています。
フルクは現在、国内外で注目を集めており、欧州主要クラブからの関心が高まっています。
クロアチアのスポーツ専門チャンネル「Sport Klub」によれば、既に交渉は「本格化している」とされ、アーセナルがイングランドのクラブとしては最も具体的なアプローチを行っていると報じられました。
しかし、他の報道では「初期段階のモニタリングにすぎない」と慎重な見方も示されており、進展の程度にはばらつきがあります。
24歳のフルクは、リエカで最も価値のある選手とされ、移籍情報サイト「Transfermarkt」では市場価値が900万ユーロとされています。
2023年夏にフィオレンティーナから約400万ユーロで加入して以来、今季は公式戦で10ゴール2アシストを記録し、チームの攻撃を牽引しています。
また今週、フルクは有力代理人アンディ・バラ氏と契約を結びました。
同氏はダニ・オルモやロヴロ・マイェル、アルバロ・モラタといった国際的選手を担当しており、この動きは「大型移籍を視野に入れた布石」としてクロアチア国内でも注目されています。
バラ氏はすでにロンドンを訪れており、アーセナルの関係者との会談を持ったとされる他、アトレティコ・マドリードのマテウ・アレマニーSDの代理人とも接触したと報じられています。
昨夏の移籍市場では、ナントが最も獲得に近づいたクラブとされていますが、最終的な合意には至りませんでした。
現在の状況はより複雑で、アーセナルの関心は「本物」とされる一方、移籍がすぐに実現する可能性は高くなく、フルク側も「長期的な視点」での動きを想定しているとの見方が有力です。
シーズン序盤は低調だったものの、ここ数試合でパフォーマンスが上向いており、リエカでは攻撃の中心として不可欠な存在となっています。
仮に移籍が成立すれば、クラブ史上でも最大級のディールとなる可能性があります。
なお、フルクは来年のワールドカップ・クロアチア代表メンバー入りも有力視されています。
(Daily Cannon)