アーセナルは今シーズン、数多くの負傷者に悩まされながらも堅実な守備と鋭い攻撃で好成績を維持しています。
その中でもレアンドロ・トロサールの活躍は特筆すべきものですが、クラブはそのトロサールに代わるアップグレードを検討しているようです。
イタリアからの最新報道によると、アーセナルはユヴェントス所属のトルコ代表MFケナン・ユルディズへの関心を再燃させており、代理人との接触も行われたとのことです。
移籍には少なくとも8,800万ポンドが必要とされ、実現には困難が伴う可能性もありますが、その才能と将来性を考慮すれば、アーセナルにとって追求すべきターゲットだといえます。
ユルディズは現在20歳。昨シーズンは公式戦52試合で12ゴール9アシストを記録し、試合平均で約2.47試合に1回のゴール関与を誇ります。
対してトロサールは56試合で10ゴール10アシスト、平均2.8試合に1回の関与とわずかに下回ります。
今シーズンのスタッツでも、トロサールが16試合で10のゴール関与(1.6試合に1回)、ユルディズが18試合で同じく10の関与(1.8試合に1回)と拮抗しています。
しかし、より注目すべきは90分あたりの各種指標です。
非PK時の期待得点+アシストではユルディズが0.41、トロサールが0.38。
プログレッシブキャリー(前方への運び)は4.36対2.63、キーパスは2.45対1.38、ドリブル成功数は1.64対0.88など、ほとんどの指標でユルディズが上回っています。
ヨーロッパのサッカーライター、ダニー・コーコラン氏によれば、ユルディズは「エンバペのような能力」を持つ選手とされ、スピード、突破力、創造性に優れた万能アタッカーとして高い評価を受けています。
トロサールが今季大きな貢献をしていることは間違いありませんが、アーセナルがさらなる飛躍を目指すのであれば、より若く、より多彩な選手であるユルディズの獲得は理にかなっていると言えるでしょう。
クラブは今冬の移籍市場に向けて、本格的に動き出す可能性が高まっています。
(Football Fancast)