アーセナルの中盤を支えるデクラン・ライスに対し、レアル・マドリードが強い関心を示していると報じられています。
スペインのメディア『Fichajes』によれば、ライスはマドリードが現在および将来に向けて強化を目指す「最重要ターゲット」の1人に浮上しており、移籍候補として本格的にリストアップされているとのことです。
今季のアーセナルは絶好調で、全大会を通じて10連勝中。
プレミアリーグでは10試合でわずか3失点という堅守を誇り、ライスの存在感は攻守両面で際立っています。
ここまで16試合に出場し、2ゴール4アシストを記録。中盤での安定感と推進力はチームにとって欠かせない要素です。
こうした中、アーセナルはレアル・マドリードからの関心を認識しており、選手の放出には最低でも1億5,000万ユーロ(約265億円)を要求していると報じられています。
クラブはライスを「戦術的に重要な選手」であり、「世代を象徴する存在」と見なしており、価格を下げてまで売却する意志はないようです。
また、アーセナルはこの巨額評価が障壁となることを理解しており、レアル側も補強の優先順位や予算の都合により、ライス獲得に十分な資金を回せない可能性があると指摘されています。
元マンチェスター・シティDFで現在は解説者を務めるマイカ・リチャーズも、「ライスは今や“世界最高クラスの選手”」だと絶賛。
2-0で勝利したバーンリー戦後のポッドキャスト『The Rest is Football』では、「彼はすべてを備えたミッドフィルダーで、もはや疑う余地のない存在」と語りました。
同番組で共演する元イングランド代表のギャリー・リネカーも「守備の読み、前方への推進力、パスの正確さ、そして冷静な判断力……すべてを兼ね備えており、年々進化している」と評価しています。
アーセナルにとってライスは、単なる中盤の選手ではなく、タイトル獲得に不可欠なコアメンバー。
そのため、レアルからの関心が実際にオファーに発展したとしても、クラブ側が譲歩する可能性は極めて低いと見られています。
(Football 365)