アーセナルは、ガブリエウ・ジェズスを2026年1月の移籍市場で放出する方針を固めたようだ。
ブラジルの信頼筋やスペインメディアによれば、すでにジェズス側にはクラブの意向が伝えられており、南米復帰も含めて選手の去就が注目されている。
2025年1月に前十字靱帯(ACL)を負傷して以降、長期離脱を余儀なくされているジェズス。
復帰は2026年初頭が見込まれているが、その間にカイ・ハヴァーツが前線で定着し、さらに夏にはスポルティングCPからヴィクトル・ギョケレシュが加入。
現在は完全に3番手のストライカーとなっている。
『TEAMtalk』によれば、クラブはすでにジェズスの売却を容認しており、移籍金として3,000万ポンド(約61億円)を希望している。
ESPNブラジルは、アーセナルがジェズスの代理人に対し「放出の可能性がある」と明言したと報じた。
さらにスペインの『Fichajes』は、ブラジルの名門クラブ・フラメンゴがジェズス獲得に向けてアーセナルと交渉を開始したと伝えている。
ただし、移籍金が高額すぎるため、フラメンゴ側は資金面での調整が必要と見られている。
一方でESPNのジャーナリスト、アンドレ・ヘルナンによると、ジェズス自身は「今はブラジルに戻る時期ではない」と述べ、ヨーロッパでのプレー継続を希望しているという。
過去にはパルメイラスからの打診も断っており、現時点では欧州残留の意志が強いと見られる。
また、ユヴェントスの若手FWケナン・ユルディズとのトレード案も浮上しており、アーセナルがジェズスを交渉材料として使う可能性も報じられている。
元アーセナルのストライカー、アラン・スミスもジェズス放出に賛成の立場を示しており、「彼は危険な選手だが、今のチーム構成では出番が限られる。
クラブもPSR(収益性・持続可能性規則)を考えれば、資金化を優先するのは当然だろう」とコメントしている。
ジェズスは2022年にマンチェスター・シティから加入し、96試合で26得点20アシストを記録。
しかし、怪我とフォームの不安定さもあり、加入当初に期待されたエースとしての役割は果たしきれなかった。
今冬の移籍市場で、ジェズスの将来がどう動くのか。アーセナルの今後の補強戦略にも影響する可能性があり、注目が集まる。
(Team Talk)