リバプールは、ルイス・ディアスの後継としてアスレティック・ビルバオ所属のニコ・ウィリアムズに正式オファーを準備しているようだ。
英紙『FootballFanCast』によれば、クラブは7,800万ポンドの評価額に対し、6,500万ポンドのオファーを検討中だという。
ルイス・ディアスは、3シーズンにわたり左サイドの主軸を務めたが、バイエルン・ミュンヘンからの6,550万ポンドのオファーを受け入れ、今夏に移籍。
フロリアン・ヴィルツやコーディ・ガクポの汎用性、若手リオ・ングモアの台頭により、クラブは純粋な左ウイング補強を見送っていた。
しかし、プレミアリーグ開幕からの不安定なパフォーマンスを受け、指揮官アルネ・スロットやスポーツディレクターのリチャード・ヒューズは、再び左サイドの強化に乗り出す方針を固めたようだ。
ヴィルツは1億1,600万ポンドでの鳴り物入りでの加入だったが、開幕8試合では無得点と結果を出せていない。
チャンス創出力や技術は高く評価されているものの、左ウイングでの起用ではその力を十分に発揮できていないのが実情だ。
一方で、ウィリアムズはスペイン代表としてユーロ2024で躍動し、一気に評価を高めた23歳。
スピードとドリブル突破に優れ、電光石火のカウンターで相手を脅かすスタイルは、まさにディアスの代役として理想的だといえる。
ビルバオでは通算171試合に出場し、ゴールとアシストをそれぞれ32回記録。
今季は股関節の負傷で出遅れていたが、すでに1得点2アシストを記録しており、復調の兆しを見せている。
実際のプレースタイルでは、ヴィルツがテクニカルでパスに優れる一方、ウィリアムズはスピードと推進力で勝負するタイプ。
両者の比較データを見ると、ウィリアムズのドリブル成功数やボール奪取、プログレッシブキャリー(前進運び)に優れており、ウイングとしての貢献度の高さが際立つ。
アルネ・スロット体制のリバプールにおいて、ウィリアムズは前線に新たな「幅」と「突破力」をもたらす存在となるだろう。
特にモハメド・サラーの運動量が衰える中、逆サイドでバランスを取る役割が期待される。
アーセナルがかつて「夢のターゲット」として追いかけた逸材だが、今度はリバプールが本腰を入れて獲得に動く可能性が高まっている。
(Football Fan Canst)