アーセナルのスポーツディレクター、アンドレア・ベルタが2026年にレアル・マドリードからアルダ・ギュレルを獲得しようとしている計画は、現実的には難しい状況にあるようだ。
スペインのメディアが報じたところによれば、レアルはトルコ代表MFとの契約延長を検討しているという。
ギュレルは今シーズンのレアル・マドリードで最も印象的な選手のひとりとして頭角を現しており、新監督シャビ・アロンソの下でレギュラーに定着。
今季は公式戦10試合で3得点4アシストと、結果でも存在感を示している。
昨シーズン、アーセナルはギュレルに強い関心を寄せていたと、信頼性の高い記者ファブリツィオ・ロマーノが伝えている。
そして今シーズンもスカウティングを続けており、ベルタが2026年の獲得に向けて準備を進めていると報じられている。
しかし、マドリードに近いメディア『Defensa Central』によると、クラブはすでにギュレルに対して新たな条件での契約延長を検討しており、選手自身も「マドリードに残りたい」と強い意思を示しているという。
現行契約は2029年まで残っており、特にカルロ・アンチェロッティ前監督の下で出場機会に恵まれなかった時期にも、移籍の意志はなかったとされる。
ギュレルは元アーセナルの名司令塔メスト・エジルからも高く評価されており、エジルは「自分に似た存在」と公言しているほどだ。
しかし現時点で、アーセナルがギュレルのような「10番タイプ」の選手を切望しているかといえば、そうではない。
現在のチームにはマルティン・ウーデゴールという主軸がおり、さらに2027年にはイングランド代表MFエベレチ・エゼをクリスタル・パレスから獲得。
若手ではイーサン・ヌワネリも台頭しており、創造性あふれる中盤の選択肢はすでに豊富だ。
そのため、ギュレルはアーセナルにとって「贅沢な補強」となりかねず、現実的に必要性は薄い。
選手本人がレアルに満足しており、クラブも今後の中心選手として育てていく方針を示している今、2026年の移籍は夢物語に終わる可能性が高い。
(Team Talk)