アーセナルが夏の移籍市場で注目の補強を進める中、クラブ内部でも“密かな契約延長”が進んでいたことが報じられた。
英BBCおよびジャーナリストのベン・ジェイコブズによると、正GKダビド・ラヤは今夏、正式発表のないまま給与アップを含む新契約にサインしていたという。
これにより、ラヤの週給は従来の10万ポンドから増額され、2028年までの契約にはさらに1年延長可能なオプションも含まれている。
新契約はラヤの安定したパフォーマンスと、世界有数のGKとしての評価を反映したものだ。
さらに、移籍専門ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノもこの契約を確認。
X(旧Twitter)で「夏に合意された内容」とし、クラブの方針を裏付けた。
クラブの新スポーツディレクター、アンドレア・ベルタはこの夏、ズビメンディやエゼ、マドゥエケ、ギョケレシュらの獲得に加え、既存主力の流出阻止にも注力。
サリバやガブリエウの長期契約延長、若手ルイス=スケリーやヌワネリの契約更新など、着実に基盤を固めている。
この流れの中で、今後はユリエン・ティンバーとブカヨ・サカの契約延長が焦点となっている。
ロマーノはYouTubeで「ティンバーとの交渉が進行中。クラブは彼のマルチロール性を高く評価しており、給与アップを提示している」と報告。
サカに関しては、クラブ史上初の週給30万ポンドに達する可能性があるとされ、現在交渉中とのことだ。
アーセナルはここ数シーズン、リーグ制覇にあと一歩届かない状況が続いていたが、今季は序盤7試合を終えて首位に立つなど、順調なスタートを切っている。
クラブの長期的ビジョンとして、若手中心のスカッド構築と主力選手の囲い込みが進められており、その中心にあるのがスポーツディレクターのベルタと、指揮官アルテタの連携だ。
このように、アーセナルは単なる補強だけでなく、選手の定着とモチベーション維持のための施策も着実に進めており、継続的な強化体制が整いつつある。
(Team Talk)