アーセナルは守備の要であるウィリアム・サリバとの契約延長を目指しているが、最初のオファーは断られた模様だ。
スペインメディア『El Desmarque』によれば、サリバはレアル・マドリードへの移籍を視野に入れており、エミレーツを離れる可能性が高まっている。
現在、サリバの契約は2027年まで残っているが、契約延長交渉は思うように進んでいない。
ミケル・アルテタ監督は、サリバとガブリエウのセンターバックコンビを「欧州最高」と評するなど、高い評価をしており、リオ・ファーディナンドも「完璧なバランスを持ったコンビ」と称賛している。
一方で、サリバ不在時に出場した新加入のクリスティアン・モスケラも好パフォーマンスを披露しており、今季ここまでの5試合でわずか1失点に抑えるなど、守備の安定感は維持されている。
しかし、サリバはピッチ上の守備力だけでなく、ビルドアップの起点としても重要な役割を担っており、アーセナルにとっては単なる選手以上の存在だ。
そのため、レアルの関心は当然とも言えるが、アーセナルとしては絶対に手放したくない。
報道によれば、アーセナルはすでにサリバに対し7,000万ポンド(約140億円)という高額な移籍金を設定したという。
これは、契約終了まで1年を切る2026年時点での金額としては異例の高さであり、簡単には譲らないというクラブの姿勢がうかがえる。
レアル側はサリバのほか、リヴァプールのイブラヒマ・コナテにも関心を示しており、両者の獲得を視野に入れた大型補強を検討中だ。
クラブの長期的な守備再構築を図る動きの一環と見られる。
アーセナルとしては、現在のチームが安定して上位争いを続ける中、主力の流出は避けたいところ。
特にサリバのような中核選手の移籍は、アルテタ監督が描く長期プロジェクトに大きな打撃となりかねない。
アンドレア・ベルタ新スポーツディレクターにとっても、サリバの後釜を見つけるのは非常に困難な任務となるだろう。
(Football FanCast)