アーセナルが今季の補強の中で最も重要だったのは、ノニ・マドゥエケではなく、意外にもクリスティアン・モスケラかもしれない──。
23歳のマドゥエケはチェルシーから加入後すぐに結果を残し、サカの代役どころかライバルとも言える存在に。
しかし、もう一人の新戦力、モスケラもまたサリバの負傷を機に先発の座をつかみ、注目度こそ低いながらも際立つパフォーマンスを見せている。
今夏1,300万ポンドでバレンシアから加入したモスケラは、リヴァプール戦での緊急投入から出場機会を得ると、ビルバオ戦ではチャンピオンズリーグデビューながら完封に貢献。
ファンの間では「チート級」とまで称賛され、元同僚のディエゴ・ロペスも「なんて選手だ」とコメントを寄せた。
元アーセナルDFのマーティン・キーオンも彼の成長に太鼓判を押しており、「単なる控え」ではなく「定位置を争う選手」として認識されつつある。
アーセナルは今夏総額2億5,400万ポンドを投じてスカッドを補強したが、その中でもモスケラのコストパフォーマンスは群を抜いている。
この先、アーリング・ハーランド擁するマンチェスター・シティとの大一番が控えており、モスケラにとってはキャリア最大の試練となる。
しかし、そこで結果を出せば、サリバやガブリエウよりも“信頼される存在”へと昇格する可能性がある。
実際、モスケラはこれまでキャリアで大きな怪我が一度もなく、信頼性という観点でも優れている。
一方で、サリバはこれまで339日、ガブリエウも249日を負傷で欠場しており、モスケラが「最も頼れるセンターバック」となる日も遠くないかもしれない。
(Give Me Sport)