アーセナルが狙うクリスタル・パレスのエベレチ・エゼ獲得に向け、大きな前進があった。
ブンデスリーガのシュトゥットガルトが、サウジアラビアのアル・アハリにエンツォ・ミロを約2,590万ポンド(約51億円)で売却したと発表。
これにより、シュトゥットガルトはエゼ獲得の鍵を握るファビオ・ビエイラの獲得資金を確保した格好だ。
ミロは2021年にシュトゥットガルト加入。昨季は公式戦43試合に出場し、12得点8アシストを記録。
5月のDFBポカール決勝では2得点を挙げ、チームの優勝に貢献した。今回の移籍で得た資金により、同クラブはビエイラの完全移籍交渉を加速させる見込みだ。
アーセナルは以前から「ビエイラ放出後にエゼ獲得へ動く」と報じられており、この取引成立は直接的な追い風となる。
今夏すでに約2億ポンドを投じて補強を行ったアルテタ監督は、「数週間後のスカッドの状況次第で動く。去る選手もいるだろうし、常に選択肢を探している」とコメント。
エゼは創造性と突破力を兼ね備えた攻撃的MFで、アーセナルの攻撃オプションを大きく広げる存在として評価されている。
一方で、パレス側は主力放出に慎重とされ、移籍金や契約条件が焦点となる見通しだ。
ビエイラの移籍がまとまれば、エゼ獲得交渉は一気に進展する可能性が高い。
アーセナルにとって、このタイミングでのシュツットガルトの動きは、今夏最大級の好材料となった。
(The Standard)