アーセナルは、世界的飲料ブランドのコカ・コーラと公式ソフトドリンクパートナー契約を結ぶ見通しだという。契約期間は2年間で、延長オプションが付く。
市場価値約3,030億ポンドを誇るコカ・コーラは、オーナーのスタン・クロエンケ氏の純資産の10倍以上に相当する規模を持つ。
近年、アーセナルは商業面での収益拡大に成功しており、2023-24シーズンの商業収入は2億1,800万ポンドと前年から大幅増。
2024-25シーズンには新たなスポンサー契約が相次ぎ、2億5,000万ポンド前後まで伸びる見込みだ。
すでに朝日スーパードライ、Airwallex、ギネス、Stanley 1913との新契約、コナミとの契約延長が発表されている。
クロエンケ氏はこれまで3億ポンド以上をクラブに貸し付けてきたが、クラブ運営は「オーナー頼み」ではなく自らの収益で補強費を賄う方針。
ギェケレシュ獲得やエゼ獲得交渉も、スタジアム収益やスポンサー契約に支えられている。
過去10年でリヴァプールに収益面で大きく差をつけられたが、商業戦略の見直しにより再び競争力を高めている。
特にチャンピオンズリーグ出場による露出増と、スポンサー契約の多角化が成長の要因だ。
一方で、袖スポンサー契約を結ぶルワンダ政府観光局「Visit Rwanda」との契約も継続。
人権問題を理由に契約解消を求める声もあるが、2025-26シーズンも引き続きユニフォームにロゴが掲出される。
コカ・コーラとの契約は、フロントシャツや袖スポンサー、キットメーカー契約に次ぐ高額カテゴリとされ、今後の補強資金やクラブのブランド価値向上に大きく寄与すると見られている。
(TBR Football)