今夏のアーセナルは、ファンにとって非常にワクワクするものとなっている。
かつては補強が長引いて失敗することも多かったが、アンドレア・ベルタの就任により、補強は積極的に進んでいる。
すでにプレシーズン2試合を終えた段階で6人の新加入選手を獲得。
その中でも注目を集めたのが、ストライカーのヴィクトル・ギェケレシュである。
ベンジャミン・シェシュコも候補に挙がっていたが、代理人の要求により断念。
結果的に昨季52試合54得点という驚異的な成績を残したギョケレシュが選ばれた。
次にアーセナルが注力するのは放出選手の整理だ。
ギョケレシュの獲得で今夏の総支出は2億ポンドを超えており、資金回収が求められている。
リース・ネルソンにはフラムとクリスタル・パレスから関心が寄せられており、特に後者との交渉は新たな展開を生み出している。
アーセナルが熱心に獲得を狙っているのが、クリスタル・パレスのエベレチ・エゼ。
個人合意には至っており、報道によると、アーセナルは移籍金のうち3,000万ポンドを先払いし、残り3,800万ポンドの支払い方法を交渉中という。
パレス側の関係者によれば、エゼのアーセナル加入は「時間の問題」だと見られている。
このイングランド代表MFは、アーセナルにかつての「天才軍団」を思い起こさせる存在だ。
トマシュ・ロシツキーのように、技術力と創造性に富み、ゴールもアシストもできる。
アーセン・ヴェンゲル時代には、ベルカンプ、アンリ、カソルラ、エジルらがプレーしていたが、その系譜を継ぐ存在としてエゼに期待がかかる。
エゼはプレシーズン初戦で華麗なドリブルからチップシュートを放ち、観客を魅了した。
2024/25シーズンには43試合で14得点11アシストを記録し、過去3シーズン連続で二桁得点を達成している。
アルテタ監督の下でアーセナルはよりフィジカル重視のチームとなり、テクニックに優れた選手のバランスが欠けていたが、エゼが加われば「美しさ」と「創造性」が戻ってくるかもしれない。
(Football FanCanst)