アーセナルはこの夏の移籍市場で積極的な動きを見せており、ケパ・アリサバラガやマルティン・スビメンディの獲得に加え、ヴィクトル・ギェケレシュとの契約にも近づいています。
さらに注目されているのが、クリスタル・パレスのエベレチ・エゼの獲得です。
エゼには約6,800万ポンド(約135億円)の契約解除条項が存在し、すでにアーセナルと強い関心が伝えられています。
昨シーズン、エゼは43試合で14得点11アシストと卓越した成績を残しており、攻撃的MFだけでなく左サイドでもプレーできる柔軟性を持ちます。
彼の加入は戦術の幅を広げ、同じイングランド代表のブカヨ・サカとの連携強化も期待できます。
しかしながら、アーセナルがエゼを迎えるには、現有戦力の放出が不可避と見られています。
主力であるサカ、怪我中のジェズス、アルテタ監督の信頼厚いハフェルツ、契約延長交渉中の若手ヌワネリは基本的に放出対象外とされており、候補はガブリエウ・マルティネッリかレアンドロ・トロサールに絞られます。
中でも、トロサールはトルコのフェネルバフチェが関心を示しており、すでに個人条件で合意に達したとの報道があります。
クラブ間では1,300万ポンド(約25億円)のオファーが提示されたとされ、今後の交渉次第では放出が成立する可能性があります。
成績面を比較すると、昨季のトロサールは56試合で10得点10アシスト(1ゴール関与あたり172分)でしたが、エゼは43試合で14得点11アシスト(同132分)と、攻撃面での貢献度はエゼの方が高く、アップグレードとみなされています。
トロサールは加入以降、アーセナルで貴重な戦力として機能してきましたが、今後のチーム編成とエゼの加入を見据えれば、放出は合理的な判断とも言えるでしょう。
ギェケレシュとのダブル獲得が現実味を帯びる中、アーセナルはスカッドのバランスと戦力強化をどう両立させるか、大きな転換点を迎えています。
(Football FanCanst)