アーセナルが誇る若き才能、イーサン・ヌワネリは、2022年に15歳でプレミアリーグ最年少デビューを果たし、今季は公式戦37試合で9得点を挙げるなど急成長を遂げました。
チャンピオンズリーグやマンチェスター・シティ戦でもゴールを記録し、イングランドU21代表として欧州選手権を制覇するなど、将来を嘱望されています。
しかしその一方で、ヌワネリの将来には不安も広がっています。
2023年のプロ契約締結以前から、チェルシーやマンチェスター・シティが獲得に関心を示しており、現在の契約も残り1年で満了を迎える見込みです。
移籍市場の著名ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノによると、ヌワネリは新契約の条件として十分な出場機会を求めており、合意が進まない場合、チェルシーが再び動く可能性があるとされています。
このような状況下で、アーセナルはクリスタル・パレスのエベレチ・エゼやRBライプツィヒのシャビ・シモンズといった攻撃的MFの補強を進めています。
シモンズは過去2シーズンでリーグ戦19得点23アシストを記録し、「世界最高の10番の一人」とも評される存在です。
シモンズの獲得交渉は継続中で、移籍金は約6,880万ポンドと見込まれています。
一方で、ヌワネリは本来攻撃的MFが主戦場であり、昨季もアカデミーで18試合13得点と輝きを見せてきました。
しかしトップチームではウーデゴールの存在が大きく、さらにシモンズが加入すればポジション争いは一層熾烈になります。
実際、ヌワネリは右ウイングやフォワードでもプレーできますが、最も才能を発揮できるのは中央の10番の位置と考えられています。
チェルシーの関心が続く中、アーセナルは即戦力の補強と若手育成の両立を迫られています。
短期的にタイトルを目指す一方で、将来的にクラブの象徴となり得るヌワネリの成長をどう支えるかは極めて重要な課題です。
同世代のルイス=スケリーが18歳で主力に定着した例もあり、ヌワネリが今後中心選手へ成長する余地は十分にあります。
(Football FanCanst)