2024-25シーズンのアーセナルは、チャンピオンズリーグ準決勝進出という成果があった一方で、国内タイトルを逃し、プレミアリーグではリヴァプールに10ポイント差をつけられるなど、期待に応えられない結果となった。
そんな中でも、中盤の要デクラン・ライスは圧巻のパフォーマンスを披露し、クラブ年間最優秀選手に選出。
来季に向けて、ライスと相性の良いアタッカーを加えることが、アーセナルの課題の一つとなっている。
そして、クラブは現在、スポルティングCPに所属する得点力抜群のFWヴィクトル・ギェケレシュの獲得に本腰を入れているようだ。
ポルトガル紙『Record』によれば、ギェケレシュは今夏の移籍を希望しており、すでにクラブ側に退団の意向を伝えたという。移籍金はおよそ7,000万ユーロ(約117億円)と見られている。
この移籍が実現すれば、アーセナルにとってライスの能力をさらに引き出す大きな補強となるだろう。
ギェケレシュは2024-25シーズン、52試合で54得点13アシストを記録し、1試合平均1.28の得点関与という驚異的な数字を叩き出した。
プレー時間にして63.4分に1回のペースでゴールまたはアシストを決めていることになる。
このスウェーデン代表FWが前線にいることで、ライスが左インサイドハーフとしてさらに前がかりにプレーする余地が生まれ、得点やアシストの数字を上積みできる可能性が高い。
実際、今季のライスは10アシスト9ゴールを記録しており、ギェケレシュの加入でその数字がさらに伸びると期待されている。
また、ギェケレシュはボックス内でのプレーを得意としており、中盤まで下がってくる傾向が少ない。
このため、ライスにとっては中盤でのスペースが広がり、より自由な展開が可能になるというメリットもある。
移籍金は高額だが、それに見合う価値を持つギェケレシュの加入は、アーセナルにとって単なる戦力強化にとどまらず、タイトル獲得への大きな一歩となる可能性を秘めている。
先述した通り、スポルティング会長との仲が悪化しているというギェケレシュは、今夏で退団することをクラブに通達したとのことなので、アーセナルにとってこの状況は非常に追い風となるだろう。
(Football FanCanst)