今夏の移籍市場で、アーセナルは戦力強化に向けて積極的な動きを見せている。
特にウィンガーの補強が急務とされており、リヴァプールのフロリアン・ヴィルツやマンチェスター・シティのラヤン・シェルキといったライバルクラブが既に補強を進めている中、アーセナルはアスレティック・ビルバオ所属のニコ・ウィリアムズの獲得に本腰を入れていると報じられている。
スペイン紙『Sport』によると、アーセナルはウィリアムズに対して年俸900万ユーロ(約15億円)を提示しており、これはビルバオやバルセロナが提示できる条件を上回る。
また、5300万ポンド(約104億円)の契約解除金を支払う意向もあるとのこと。
この動きは、ブレントフォードのブライアン・エンベウモを巡ってマンチェスター・ユナイテッドやトッテナム・ホットスパーが動いている現状に対する、アーセナルなりの回答とも言える。
実際のプレースタイルやスタッツを比較すると、ウィリアムズはエンベウモに比べて非PKゴール+アシスト、ドリブル成功数、シュート、キーパス、ペナルティエリア内へのクロス、ゴール創出アクションなど、ほとんどの重要指標で上回っている。
特に90分あたりの成功ドリブル数(3.33)は、エンベウモ(1.31)の2倍以上という圧倒的な数値だ。
さらに、ウィリアムズはまだ若干21歳であり、将来的な成長も大いに期待できる。
すでにスペイン代表としても28キャップを重ねており、昨夏の欧州選手権決勝でも先制点を記録するなど、大舞台での実績もある。
今後の交渉がスムーズに進むかどうかは不透明ではあるが、もしこの移籍が実現すれば、アーセナルにとって攻撃陣の質を一段と高める「レベルアップ要員」となる可能性は極めて高い。
(Football FanCanst)