アーセナルがチェルシーのGKケパ・アリサバラガを獲得間近と報じられています。
クラブ専門記者のチャールズ・ワッツ氏が「これは素晴らしい補強になる」と評価しており、移籍金はわずか500万ポンド(約10億円)という破格の取引になる見込みです。
ケパはチェルシー加入当初、世界最高額でGKとして迎えられましたが、そのプレッシャーから十分なパフォーマンスを発揮できない時期もありました。
しかし、昨季はボーンマスにレンタルされて安定した守備を見せ、2年前にはレアル・マドリードでもチャンピオンズリーグ優勝に貢献しています。
今回のアーセナルでの役割は、第一GKダビド・ラヤの控えとしてのポジション。
ワッツ氏は「彼が先発の座を狙うわけではなく、バックアップとして考えれば理想的な存在」とし、「この価格での獲得は非常に賢い」と絶賛しています。
当初、アーセナルはエスパニョールのジョアン・ガルシアをターゲットにしていましたが、彼がこの1年で目覚ましい成長を遂げたことで獲得が困難に。
ガルシアはすでにレギュラーの座を確立しており、控えに甘んじる意思がなかったことが背景にあります。
その中で、アーセナルは迅速に次の選択肢へと切り替え、ケパの契約解除条項を利用して交渉をまとめにかかった形です。
ワッツ氏は「この早いタイミングで獲得を進めている点も評価できる」としており、補強戦略の柔軟性と市場対応力を示す動きといえるでしょう。
ラヤが順調にシーズンを送る限り、ケパの出番は限られる見通しですが、プレミアリーグや欧州大会など過密日程を乗り切るための重要なバックアップとなる可能性があります。
ベテランでありながら経験豊富なケパの加入は、アーセナルの選手層をより強固にする一手として注目されています。
(Caught Offside)