アーセナルは、ウィンガーのマルキーニョスがブラジルのクルゼイロへ完全移籍したことを発表しました。
2022年にサンパウロから加入したものの、在籍3年でクラブに定着することは叶わず、今回の復帰となります。移籍金は約250万ポンドと見られています。
マルキーニョスはアーセナルでの出場機会が限られており、公式戦での出場はわずか6試合、1ゴールにとどまりました。
その間、ノリッジ・シティ、ナント、フルミネンセ、クルゼイロといったクラブへのレンタル移籍を経験しましたが、目立った活躍は見られませんでした。
アーセナルは公式声明で「マルキーニョスがブラジル・セリエAのクルゼイロへ完全移籍したことをお知らせします。これまでの貢献に感謝し、今後の活躍を祈っています」とコメントを発表しています。
この移籍に関連して、マルキーニョスの移籍が初めて報じられた際には、南米メディアや元選手から「スキャンダラス」とまで表現されたことが話題となりました。
ブラジル代表としても活躍したヴァンペッタ氏は「サンパウロの15歳以下のチームですでに違いを見せていた選手が、たった300万ユーロで移籍するのは異常だ」と述べ、同様にテレビ司会者のチアゴ・アスマール氏も「1000万ポンドの価値がある選手をこの額で手放すのは信じがたい」と非難していました。
当時のアーセナルのテクニカルディレクター、エドゥ氏は「将来有望な選手」としてマルキーニョスを評価していましたが、ミケル・アルテタ監督のもとではプレミアリーグの激しい競争に割って入ることはできませんでした。
既存の攻撃陣との競争も激しく、若手が成長するための十分な出場機会は得られなかったのが現実です。
一方、アーセナルは現在、攻撃陣の再編に取り組んでおり、ニコ・ウィリアムズやレロイ・サネといった俊足ウィンガーの獲得を目指していると報じられています。
今後の移籍市場において、アーセナルの動向には引き続き注目が集まりそうです。