アーセナルは、レアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・ズビメンディと、今夏の移籍市場での加入に向けた基本合意に達したと、移籍情報に詳しいジャーナリストのベン・ジェイコブズ氏が報じた。
現在、両クラブ間での正式な手続きのみが残されており、ズビメンディはアーセナルの今夏の第一号補強となる見込みである。
今回の交渉は、新たに就任したスポーツディレクターのアンドレア・ベルタのもとで行われたが、実際には前任のエドゥ氏と、暫定的にその役割を引き継いでいたジェイソン・アイト氏が中心となって進めたという。
ただし、クラブ側は慎重な姿勢も見せている。というのも、ズビメンディは過去にも移籍の意思を翻した経緯があるからだ。
昨夏にはリバプール加入に合意したとされながら、最終的にはソシエダ残留を選んだ経歴を持つ。アーセナルとしては、今回こそ正式に加入が決まることを期待している。
26歳のズビメンディは、中盤の要として期待されており、今季限りで退団が見込まれるジョルジーニョの後任として起用される予定だ。
ジョルジーニョは、ブラジルの名門フラメンゴとフリーでの契約に近づいており、来月開催されるクラブワールドカップに間に合うよう、交渉が続いている。
ズビメンディの加入は、アーセナルにとって大きな補強となるが、クラブはさらに前線の強化にも動いている。
今季、プレミアリーグとチャンピオンズリーグでいずれもあと一歩で栄冠を逃した反省から、ストライカーとウイングの補強も視野に入れている。
さらに、ゴールキーパーのポジションでも動きがあり、エスパニョールのジョアン・ガルシア獲得も目前と報じられている。
ガルシアは、現守護神ダビド・ラヤへの競争相手として期待されており、ズビメンディとともに6月中にも正式発表される可能性がある。
2024-25シーズンの悔しさを糧に、アーセナルは今夏の移籍市場で確実な強化を図り、次こそは悲願のタイトル獲得を狙う。
(Arsenal News)