パリで行われたチャンピオンズリーグ準決勝において、アーセナルはパリ・サンジェルマンに敗れ、惜しくも決勝進出を逃しました。
これにより、ミケル・アルテタ監督の下でアーセナルは5シーズン連続の無冠という結果に終わっており、「あと一歩届かないチーム」という評価が定着しつつあります。
そんな中、アーセナルは今夏に向けて本格的な補強を進めており、その筆頭候補として名前が挙がっているのが、レアル・ソシエダに所属するスペイン代表MF、マルティン・スビメンディです。
契約解除金は5,000万ポンド(約96億円)とされており、すでにアーセナルと選手側との間では、基本的な合意が近づいていると報じられています(情報源:『The Athletic』デヴィッド・オーンスタイン氏)。
さらに今回、移籍話に現実味をもたせているのが、スビメンディ本人の発言です。スペインの地元メディア『El Diario Vasco』によると、最近のインタビューで彼は以下のように語っております。
「これまで本当に多くの素晴らしい出来事に恵まれてきました。でも時には立ち止まって、今まで自分が何を経験し、何を成し遂げたのかを振り返ることも大切です。ヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグ、そしてタイトル。もうこれ以上は望めません。」
15年間を過ごしたクラブへの感謝とともに、一区切りをつけるような発言であり、これは移籍を決意した選手が語る内容として非常に印象的です。
アーセナルにとっても、中盤の補強は急務となっております。ジョルジーニョは年齢的にピークを過ぎつつあり、トーマス・パーティもコンディションに波があるため、安定した中盤の選手が求められております。
今シーズンは怪我人が続出し、やむを得ず本職MFであるミケル・メリーノをストライカーとして起用する事態にもなりました。
こうした背景を踏まえると、スビメンディのような即戦力の守備的MFの存在は、来季以降のチームにとって大きな戦力となることは間違いありません。
さらに、アーセナルはアスレティック・ビルバオ所属のニコ・ウィリアムズにも関心を示しており、スペイン代表のウィンガーである彼の獲得も今夏の注目ポイントとなっております。
今後の補強は、バスク地方出身の選手を中心に据えた新たなチーム作りが進められる可能性もあります。
今シーズンのCL敗退を経て、アーセナルはいよいよ「次の一歩」へと進むときです。スビメンディの加入が実現すれば、長年の課題であった中盤の補強が大きく前進することになり、悲願のタイトル獲得に近づくのではないでしょうか。
(TBR Football)