フランスの名門クラブ、パリ・サンジェルマン(PSG)が、イングランド代表のデクラン・ライスに対してアーセナルにオファーを提出したと報じられている。
ガナーズ(アーセナルの愛称)は2023年夏、ライスに1億500万ポンドを投じ、クラブ史上最高額の移籍金を支払った末にウェストハムとの契約を成立させた。
ライスは、2023/24シーズンにおいてアーセナルが優勝に迫る戦いを繰り広げる上で重要な役割を果たしたが、最終的にはマンチェスター・シティに勝ち点2差で及ばず、優勝を逃した。
アーセナルは3シーズン連続でプレミアリーグの2位に甘んじる可能性が高く、現在リーグ首位のリヴァプールに勝ち点8差をつけられている。さらに、リヴァプールが日曜日のマンチェスター・シティ戦で勝利すれば、その差はさらに3ポイント広がる。
ガナーズは、ここ数週間で多くの選手が負傷し、特に攻撃陣に欠場者が続出したことで苦しい状況に立たされている。
そのため、アーセナルは今夏に主力選手を失いたくはないと考えているが、莫大な資金力を持つPSGは、次の移籍市場に向けてライスの獲得を試みているようだ。
スペインのメディア「Fichajes」は、PSGが「1億3500万ユーロ(1億1200万ポンド)+ボーナス」のオファーを提示したと報じている。しかし、アーセナルのスタンスは明確であり、「彼らはライスの放出を1億6000万ユーロ(1億3300万ポンド)以下では認めない。ライスの実力と将来性を考慮すれば、その額が妥当だと考えている」という。ちなみに1億6000万ユーロを日本円にすると、約250億円となる。
イングランド代表のライスは、ノースロンドンに来て以来ミケル・アルテタのシステムに欠かせない存在となり、中盤での安定感、ボール奪取能力、戦術的な知性が際立っている。
ライス自身はアーセナルに満足していることを示しているが、PSGのオファーは彼のようなレベルの選手にとって魅力的なものであり、パリのクラブの資金力を考えればなおさらである。
一方、アーセナルは主力選手を守り、プレミアリーグや欧州の大会で競争力を維持することの重要性を理解しているため、ライスの放出には慎重だ。
まだ24歳のライスは、すでにそのポジションで最高クラスの選手とみなされており、その市場価値は上昇し続けている。アーセナルは、もし売却する場合、相応の金額を要求できると考えている。
アーセナルのMFライスは今季ほぼ全試合でプレーしているが、シーズン序盤はスロースタートとなり、徐々にトップフォームを取り戻している。
アルテタ監督はライスをシーズンを通してさまざまなポジションで起用しており、守備的MF(アンカー)としての役割や、左のインサイドハーフのポジションでプレーさせることもあった。しかし、元マンチェスター・ユナイテッドのMFポール・スコールズは、ライスの適性について疑問を抱いていることを明かした。
スコールズは「The Overlap」で次のように語った。
「デクラン・ライスには少しがっかりしている。彼はどのポジションなのか、よく分からなくなってしまっている気がする。
彼は守備的MFなのか? それとも、ガリー・ネビルのように『もっと前に出てゴールを決めるべきだ』と言う人もいる。
でも、私は彼をそういうタイプの選手として見たことがない。彼は少し迷子になってしまっているように思うし、アルテタも彼のベストポジションを把握しきれていないのではないか。」
(Football365)